国産家具表示認定事業者のご紹介

 木の目利きは超一流

     ─ 一から人を育てる (株)メーベルトーコー

 

 SORAHE

■「ソラへ」の魅力

メーベルトーコーのシェルフ「SORAHE(ソラへ)」を一目見れば、上に向かって徐々に細くなる繊細なデザインに引き込まれるでしょう。2007年にヨーロッパを代表するインテリア誌「シェーナボーネン」が主催するニュークラシックアワードを受賞。2014年にはグッドデザイン・ものづくりデザイン賞を受賞しました。

 もともと「SORAHE」は2005年、「国際家具デザインフェアー旭川(IFDA)」の最高賞であるゴールドリーフ賞を受賞して注目されました。3年に1度、北海道・旭川市で開催されるIFDAは、世界の新進デザイナーの登竜門といわれる家具のデザインコンペティションとして知られています。

 そこでデザインを競う応募作品は、デザイナー本人が希望すれば、旭川の家具メーカーによって試作することができるようになっています。桐本隆士さんがデザインした「SORAHE」は、メーベルトーコーが製作して、その後同社によって商品化されました。

 横幅が下部より上部が25ミリ細く狭まっており、支柱部分は突板積層合板、棚板部分はフラッシュ構造でエコウレタン塗装仕上げ。デザインもさることながら、オークなどの木材を使って形にした職人たちの技術に圧倒される作品です。

■「アンデス」の大ヒット

 社名の「メーベル」は、「ANDES(アンデス)」が生まれるきっかけとなったドイツの言葉で、「家具」を意味しています。笠折利夫社長は、「ANDESを生んだ先代の力は大きいと思います」と、創業者である野原寿二さんの名をあげました。

 1973年に創業した同社の成功は、野原さんがドイツで学んで開発したシステム家具「ANDES」に始まります。シンプルで機能的にデザインされたこの製品は、使う人の部屋のサイズや好みに合わせて色や形までカスタマイズできます。

 本格的な製造・販売が始まった1982年当時はこういったシステム家具が珍しかった時代でしたが、住宅に設置する際は動産として扱われたため、住宅金融公庫から融資を受けることができました。さらに1995年の阪神・淡路大震災後、安全な据え付け家具のニーズが高まったこともあり、融資と復興需要の追い風を受けて、ヒット商品に成長し、いまでも当社の看板商品として根強い人気を維持しています。

 一方、これまでキャビネットやシェルフなどの「箱物」が比較的多かった同社ですが、「これからはダイニングテーブルやチェアなどの脚物にも力を入れたいと思っています」と笠折社長。2011年には、チェロやバイオリン、フルートなどの奏者が演奏するのにぴったりという美しい椅子「half chair(ハーフチェア)」が、IFDAでゴールドリーフ賞を受賞しました。

■人と木を大切に

 旭川家具産地展は旭川の職人たちの技術を駆使した新製品が毎回披露されていますが、2014年6月に開催された同展で、同社はダイニングセットの新製品を披露しました。材料はホワイトアッシュをベースにウォルナットをアクセントに使ったおしゃれなデザインで来場者の目を引いていました。

 「他社から“良い材料を見つけてくるね”とよく言われます」と笠折社長はうれしそうに話します。木材を選ぶ職人たちの優れた目利きも同社の特徴の一つといえるでしょう。

また、リーマンショック後の景気低迷時に多くの会社が海外での生産に踏み切るなかで、旭川の家具メーカーの多くは、その地に留まって家具を作り続けてきました。「外注に頼らずに、すべて内製しています。自分たちの手でつくりたいという思いが強いので、中途採用はせずに、新卒者を一から育てています」と語るように、木材と国内の人材にこだわる国産家具の同社もその一社です。

 「これからも伝統技術と素材の良さ、デザイン性を商品開発に生かしていきます。生産活動は人の気持ち次第で変わるものです。社員の気持ちを大切にしながら、少しでもお客さまに喜んでもらえるものづくりを肝に銘じています」と笠折社長は語りました。

 

  half chair

ANDES

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社メーベルトーコー

北海道旭川市永山北36丁目4-32

電話0166-48-8222

Fax0166-47-5260

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